パールは同じ環境で同じように育ってもひとつひとつ、色も形も全く違います。良質の真珠の見分け方に大切な6つのポイントをご紹介。
真珠は同じ環境で同じように育っても、同じものは一つとして出来ません。母貝を開けるまで中身の分からない宝箱のようなものです。
実は、真珠のグレードを評価するための世界共通システムというのは存在しません。ではどうやって選べばいいのか。真珠の種類によっても多少は異なりますが、良質の真珠を見分ける為に考慮したい大きな『6つのポイント』をご紹介します。

光沢(照り)
良質の真珠に欠かせない一番大切なポイントは光沢です。光沢は、真珠の表面の反射率(どれだけ鮮明で細かいか)と、真珠に反射する光の量で測ります。
美しい光沢は、真珠の宝石としての価値を左右します。光沢のない真珠は、イミテーションのビーズのようになってしまいます。明るく、シャープで、反射率の高い真珠ほど価値が高いと言えます。
光沢と巻きには密接な関係があり、巻きの厚いものほど光沢に深みがでます。
巻き
巻きというのは、真珠層の厚さのことです。真珠は、真珠の原料とも言える核を母貝の中に埋め込み、貝が核を分泌物で覆うように巻いていくことで出来ていきます。
巻きは真珠の養殖期間と深い関係があり、期間が長いほど巻きは厚くなります。巻きが厚ければ厚いものほど良質で光沢の強いものになります。
『光沢』と『巻き』は、真珠の輝きを左右するもので、真珠を選ぶ時の大切なポイントになります。光沢と巻きには密接な関係があり、巻きの厚いものほど光沢に深みがでます。
キズ
真珠には必ずと言っていいほど、表面にキズ(エクボとも呼ばれます)が存在します。この傷は少ないほど希少価値は高くなります。
真珠によってキズの程度は変わってきますが、私たちはネックレスやピアス、リングに加工する際に出来るだけキズが表面に出ないようにしています。
キズが多少あっても、『光沢』と『巻き』がある真珠の場合キズは目立ちません。私たちはキズの程度より『光沢』と『巻き』の程度を考慮して選ぶことをおすすめしています。
形
一般的に、真珠は完全な真円をしていればいるほど、希少価値が高いとされています。しかし、多くのパール愛好家は、バロックパールの独特の個性を楽しんでいます。
バロックは、オフラウンド、ドロップ、アシンメトリーな形をしており、対称性によってグレードが決まります。
サイズ
真珠のサイズは、真珠の直径をミリ単位で表します。養殖真珠の収穫の大半は10.0mm以下の真珠で構成されており、大きなサイズの真珠は希少価値が高いため、大きければ大きいほど価値が高くなります。
色
真珠の色は均質なものが良いとされています。基本的にはアコヤ真珠の場合、白色や乳白色なものが好まれますが、どの色だと希少価値が高いなどの決まりはありません。
タヒチ黒真珠や南洋真珠は、その色の深さと彩度で評価され、色の濃い真珠ほど希少価値が高いとされています。深みのあるエキゾチックなボディカラーは、プレミアム価格で取引されることもあります。
真珠の色は大きく分けて、ホワイト系、クリーム系、ピンク系、ゴールド系、ブルー系、シルバー系、ブラック系、グリーン系に分けることが出来ます。
以上の6つのポイントを考慮して、良い真珠は選別されます。